海燕さんと岩崎さんのブロマガ読者獲得に対する姿勢の違い

ふたりとも「いかにしてブロマガ読者を増やすか」についての試行錯誤を
日々ツイッターで語られていて、比べてみるととても興味深いです。


岩崎さん
http://togetter.com/li/361709
http://togetter.com/li/372178

海燕さん
http://togetter.com/li/372865


しかも最近、岩崎夏海さんが
「ただ質の高い記事を書くこと」と「お金をもらえる書き手になること」
の違いについてブロマガで考察されていて、なかなか盛り上がってまいりました。

小出しになってるのでまとまって来た所で
まとめてみたいと考えていますが、今のところ
お二人の考えは微妙に違うかなーと思ってます。
もちろん色んな試行錯誤が見れるので大歓迎です。

あ、もちろん私は実践せずに
二人のtwitterやブログを見て勝手に妄想してるだけなので、
実際にお二人が考えられていることとズレている可能性があります。
早漏や思い違いについては先にお詫びしておきます。






ちなみに二人の考えを後日まとめる前に
有料メルマガについて私が考えてることをちょびっとだけ。
お金を払うことに対する視聴者側の都合とか提供者側の都合とか。

めっちゃありきたりな話な上オチなし長文御免。
増田出身者なので、あんまり読み手の事とか考えてないです。

<視聴者の都合
=より気分良い払い方を、より払いたい相手に近く、より安く>

視聴者としては、コンテンツに対してお金を払う時、コレはよかった、とか役だったと思うものそのものにお金を払うのが最も満足度は高いと思います。基本的に何事においても「後払いで自分のおもったとおりの額を出す」こそが最も気持ちがいい。(基本的にはより安く、ですがそうでない場合もあるでしょう。)

ただ、商売はさすがにそこまで客と信頼関係無いですから今のところそうなってません。それでも「先に客が払ってからじゃないと見せられないよ!」にこだわるのも違うと思う。あくまでそれは仕方ないからそうしてるのであって、客にとってのベストは違うってのは認識して欲しい。


この払い方、「広告」という形である程度は実現されてますね。ニコニコ動画界隈では投銭システムって良く言われてますが、コンテンツ作成者への報酬が宣伝代行という形になってるのは私はものすごく良く出来てると思います。賛否両論有ると思いますが、少なくとも還元「率」だけみれば実はかなり高いんじゃないでしょうか。



<提供側の都合
 良いコンテンツを安価で提供するためにも
 安定収入を、できるだけ早いタイミングで>

でもこの「都度投銭」をメルマガでやろうとすると
多分月刊として読むよりだいぶ高くなる。

収入額は安定しない=予測が難しいとか、記事による収入のタイミングも遅いわ、というのは、すでに安定軌道に入っていて長いスパンで考えられる大手さんならともかく参入したての初期段階ではむしろ厳しいでしょう。コモディティ系の販売ならともかく、質が必ずしも一定しないというか質そのものが定義しにくいコンテンツ系販売には向かないと思います。

こういう仕組みにするとリスクを考慮して値段を高くするしかない。しかし値段を高くすると余計に客が来ない。じゃあグルーポンみたいに無料記事とか半額記事とかやりだすと余計に訳がわからない。そもそもそういう細かい決済をネットでやろうと思ったらプラットフォーム側が大変だから手数料とか高くなるだろうし。


んなもんで、参入を増やすためにはむしろ「コンテンツ」ごとに「記事」単位で課金するよりは「人」ごとに「月」単位という粒度でやるほうが少なくとも今のところはよい。そのほうが客が増えることによってコンテンツ製作者も奮起し、その結果安くて良い物を読めるみたいです。経済って難しいなぁ。


もっといえば、「人」さえ信用できるなら年単位とかもあるかも知れませんが、まぁ基本的にはそこまで信用はできませんわな。だからこそ、毎日のコンテンツをお届けするテレビは無料だったし、新聞はある程度以上の価格をつけにくいし、今まで出版社とか編集者みたいなのが存在して作者も一人でないことである程度リスクヘッジされてるものだけが週刊誌としてなりたってたということなんでしょう。



そういう意味でも週刊課金形態のcakesはどんな感じか読んでみたいです。あとは、そろそろ後読み投銭システムを搭載したメルマガにチャレンジする人がみたいです。
PVやはてブ数を自慢したり、アフィリエイトの成果というのも良いのですが、やはりここは記事そのものに金が払う価値があるかというのを試す人がいてもいいんじゃないか。


以上です。オチはないです。