自分の「好きか嫌いか」というセンサーの不具合を矯正したい

いつまでもデブと思うなよ」によると、
太っている人はまず自分の空腹に関する感覚が狂っているケースが多いという。

生活習慣やその他諸々の要因で、空腹でない時も腹が減ったと認識したり
逆に、お腹が減っている時でもそれをスルーしてしまう。
そのため必要以上に食べ過ぎたり、好ましくないタイミングで食べる。
結果、身体が食べたものを消化できなくて、肥満や体調不良につながることがある、と。
私も去年は今より10kg以上太っていたのでなんとなくわかる。

なので、太ってる人は、いったん自分の空腹の感覚を信じるのをやめて
確かなデータをもとに自分を管理してみるというのをしばらく続け、
正しい感覚を取り戻せ
、というのがレコーディング・ダイエットの趣旨。

「いつまでもデブと思うなよ」は、既に古い本だとは思うけれど、
他にも見た目至上主義などの社会論の話などあって今読んでも面白い。





私は心についても少しはそういうのがあるのかな、と最近思っている。
私は自分の好きとか嫌いといったセンサーに自信がない。


要素レベルでは好き嫌いははっきりしている。
自分が好きな要素と嫌いな要素はかなりはっきりしている。それは感覚じゃなくて主義みたいなもので、自分はこれを好み、これを嫌うと決めているからだ。


ただ、それを総合して、全体として対象を見た時の好き嫌いがぼんやりしている。
好きの方が多ければ良いかというとそうはならない。むしろ、殆どの場合、まず初対面の相手は警戒を通り越して「嫌い」から入る。関心を持った相手ほど嫌いな要素を丁寧に探してそれとうまく付き合えそうか確認してからじゃないと好きなところ探しすら始めない。そのため「なんとなく好き」って感覚を持ったことが殆ど無い。これは私が人間嫌いだ、という話ではない。 単に「嫌いから入る」が習い性になってるだけで、多分習性可能な癖なんだろうな、とは最近思ってる。



そんな感じで自分の好きとか嫌いってセンサーが全く信用出来ないので、レコーディングダイエットみたいな基準がほしいな、と思っていたりする。もっとも体重みたいに客観的な数字は難しいだろうから、自分が獲得したいイメージをもって、それに自分を合わせる、という自己啓発チックな話になるのだとは思うのだけれど。

もう少しうまくできないものかなぁ・・・。


しばらくは、「ほうっておくと嫌いという感情が無意識に浮かぶ」のを押さえて「好きだということにする」「少なくとも、好きな要素探しを意識的に行う」みたいなことをしてれば、ある程度変な癖は治るような気もする。