自己評価を変えるために、いったん他人の評価を受け入れるのもアリだと思う

一般論で言えばこれは正しいと思う。

「自分の評価を他人に預けすぎるのは良くない」という、当たり前のことに気付きました。

相手が自分を選ばなくても、自分の価値は何ら毀損されないんです。

http://d.hatena.ne.jp/hase0831/20130307

ただしこの件に関しては
http://anond.hatelabo.jp/20130306163244

あえて逆張り


この人にとって問題なのは
「わたしは選ばれないという絶望」ではなく「自己評価が下げられない地獄」じゃないだろうかと考えてます。

つまり私には「この人、他人の評価に縛られてる訳じゃなくて、自意識に縛られてるんじゃね?」って感じたってことです。

hase0831さんは多分前者の前提(元増田の人は他人からの評価を意識しすぎており、他人から否定されることに耐えられなくて苦しんでいるという前提)から記事書かれてると思うので、前提が逆と考えて話を進めていきます。




人間、なにが絶望かって「絶対に受け入れることができないものを抱えたまま生きる」ってことじゃないだろうか。

人間、受け入れることさえ出来れば、なにごともそのうちに慣れて、適応できると思ってる。受け入れたものにあわせて自分を変えることができる、人間の強さはそういうところにあるんじゃないかな、と。

だけど、受け入れることができないものがあると、それはいつまでも自分を苦しめ続ける。こうなると、それを破壊するか、自分を破壊するかどちらかの二者択一になる。元増田の彼はそんな状況なのではないか。




この人は
「自己評価を下げる必要性を認識している」し、
言葉では何度も自分を罵ってみせている。
それでも自己評価を下げることがどうしてもできない様子。

・結局、自分は誰かに取って代わられる存在であり、自分がかけがえのないひとりの人間であるという尊厳は徹底的に否定される。耐えられない。

・大学生は五十万人ぐらいだろうか。自分はかなり異色な経験をしてきたのに、それでもその五十万に埋もれ、祈られ、落ちていくことが耐えられない。

・彼らと俺と、どう違う?なんで彼は「選ばれて」、俺は「選ばれない」?

・俺の代わりはいくらでもいて、俺はそういうボーダーラインで、落っこちる側にいるからだ。じゃあ落っこちない側に行くためにはどうすればいいの?

・俺が消えても誰かが穴埋めする。

・だったら最初からそう言ってくれ。おまえが生まれても生まれなくても、社会は結局何も変わらなかったんだ、って。

どれだけいおうが、自分の特別さに執着せずにはいられない。「取り替えのきく自分」から再スタートを切ることがどうしてもできない。現状を受け入れて、そこから行動を始めることができない。危機感が足りていないというわけではないだろう。だれよりも焦っているのにそれでも自意識が邪魔をして動けない。だから苦しいのだと思う。



hase0831さんとは大違いである。



自分に対してのマイ評価をぐーんと下げて、年々加齢とともに市場価値が下がっていくなら早いところ手を打つべくどうにか動かねば、と思って色々挑戦しました。

合コンとか、友達の紹介とか、お見合いパーティとか、親がかりのお見合い(釣書とか書くアレ)とか、あらゆる結婚への最短ルートを探ってみました。

でも「選ばれなかった自分」とはいえ、そこの中から妥協して選ぶのもどうなんだろうという、贅沢と自省を行ったり来たりして「イヤーこれマジでもうダメかも」と諦めかけていたある日、夫と近所の汚い飲み屋で隣り合うという嘘みたいな感じで出会って現在に至ります。

hase0831さんは受け入れが早い。 自己評価の低下を嘆きつつも、すぐに行動を始めている。贅沢と自省を「行ったり来たり」できている。 これは才能といって良いと思う。


こういう人に対して

「自分の評価を他人に預けすぎるのは良くない」という、当たり前のことに気付きました。相手が自分を選ばなくても、自分の価値は何ら毀損されないんです。

というのは、多分逆効果だと思う。

「要は、自尊心が足りないんでしょ?」って言われてる気がしてしまうのではないかと・・・。こんな健康的な言葉を浴びせられると、私のソウルジェムまで少し濁りそうです。




だからあえて書く。

逆に考えるんだ。「自分の評価をいったん他人にあげちゃってもいいや」と考えるんだ。

そうしないと、自己評価をリセットできないならそうすべきじゃないだろうか。 いまは自分ががっちり自分の評価を握りすぎているせいで、かえって自分を変えられないと思い込んでいる気がする。 自分で自分を見つめすぎるとそういう状態に陥るのは私も経験済み。 で、自分を変えられないと思い込んでしまうと、動き出すことができずに「停滞」しまう。 そういう状態ってホント辛い。

ここを抜け出すために、一端自分で自分を評価する権利を独占するのを捨ててみたらええんとちゃいますかね。



・・・というわけで一週間くらい就職活動を休んで「おねがい☆ティーチャー」でも見て自分が「停滞」から抜け出す方法を考えようそうしよう。

ごめん、なんか最初に増田見た時から、これ「おねがい☆ティーチャー」の話にしか見えなかったんだ。