戦略(=勝利条件の設定)と戦術の関係

勝利条件が「とりあえず自分の中で勝ったと思えば勝ちなんだ」と設定することができるのがネット言論空間の怖いところだと思う。


この場合、すべての人ではないが一部の人(知識やリアルでの実績が乏しく、キャラ性で勝負するしかない人たち)にとって最強ではないが最適化された戦略というのは、「自分が言いたいことをいうことにリソースを倍プッシュする」ということになる。

こういう人達は、その戦略にしたがって、以下の様な戦術を採用することになる

1:相手の主張を正しく理解することにリソースを使わない。(相手の頭が悪い)

2:自分の主張を相手に正しく伝わるように整理したり正確に話することにリソースを使わない
 (推敲しない俺格好いい)
  
3:事実による制約を無視する。自分だけが知っている事実が後からどんどん出てくるし
  相手は常に事実を誤認している。(僕はひとつの情報非対称性を作りました)

4:とにかくすべてを相手に押し付けて(君は何もわかっていない!)
  自分は自分の語りたいことを語ることだけに専念する(僕が言いたいのはそれだけ)

5:それでも都合悪くなったらなぞの奇声を発して会話拒否し(バカヤロー!コノヤロー!)
  その後はエアリプor 一方的勝利宣言or 自分の仲間のところに帰る

もしあなたの周りにこういう特徴の言動を取っている人がいたら、その人は頭が悪いのではなく、勝利条件が自分とは違うだけだと思ってください。むしろ頭がよすぎて、あまりにもその勝利条件に最適化してしまっているのだと考えましょう。その人はとても頭がいい人なのです。 ばかにするのではなく崇め奉りましょう。



繰り返しになりますが、その人にとっての目的(勝利条件)が変わらない限りは、会話をしても無駄です。会話になりません。相手の勝利条件を書き変える算段がつかないなら、まともに付き合うだけ時間の無駄です。自分にとっての勝利=目的が、その人と仲良くなることならば言い争いは百パーセント無駄なので、まず仲良くなることに集中しましょう。



元ネタ
http://d.hatena.ne.jp/adgt/20121020/1350730084

「人を動かす」は、"How to Win Friends and Influence People"の訳であって内容も非常に暖かくポジティブな示唆に富んでいますが、その根底には人間の論理性に対する深い絶望があります。

他人の感情を動かすためには、まず自分の感情から逃げずに、飼いならし、本当に相手を変えられることばを発することが必要なのだと感じました。それは、自分の自尊心を一度危険にさらして、不快な思いをしつつ、それを飲み下したあとで、相手をみつめる、自分の感情に操られないというプロセスが必要なのだ

人間に対して適度に絶望したうえで、それでもやりようによってはコミュニケーションは可能だと信じたい。私は現在重度のコミュ障だけど、それは、コミュニケーションに希望を持ちすぎていたからだと思います。あまり人に希望を抱きすぎず、ちょっとずつでも人とつながるために、よちよち歩きからやり直そうと思います。



http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/guldeen/status/259280014598619136

役に立つかどうか、有意義かどうかなんて人それぞれ。そもそも議論の意味も価値も無い。自分のリソースの使い道として合理的で心も納得しているなら胸を張っておけば良い。納得出来ないなら再構成すれば良いだけ


ttp://anond.hatelabo.jp/20110310003321
ttp://anond.hatelabo.jp/20110410092220
ネットコミュニケーションに希望を持ちすぎて魔女化しかけたアカウントがこちらになります。