努力の方向音痴(エスカレーティング・コミットメント)

人は投資(努力)をしてその結果が良くないというフィードバック(批判)を貰うと、
ますますその投資先(はてな村ネタ)に資源を投下する。

これには2つの問題がある。


1つは、人間は自分のことは優れていてすごいと思いたいということである。
もう一つは、よく言われるように、もう済んだことなのだから、
今の状況でできるだけのことをして前に進もうとするということである。



1つ目については、嫌な気持ちを避けるため、失敗に直面することを避けようとする。
そして、失敗を直面することを避けるために過去の決断の評価自体を極端に避けようとする。



2つめについても
「覆水盆に返らず」「サンクコストは気にするな」などの言い分もあろうが、
誰しもそもそも水がなぜこぼれたのかを全く知らなければ
学習した場合に比べて同じような失敗が起きる確率は高くなる。
結果として、同じような失敗を何度もしておいて、
そのたびに新しい問題が起きたかのように振る舞うことになる。
そこには学習もなければ継続的な改善もない



類語として「自己達成予言」がある。
これはおもに3つの効果が考えられる。 
締め切り効果・緊急性効果・そして難易度誤認効果である。



(p244から引用)