できる人のまねをする前にまずうまくできてる時の自分をまねしてみる

タイトルじゃわかりにくいと思いますが、個性についての話です。

自己改善のヒントは「他人から見た自分」のなかにあるらしい
じょはりのまどって考えを聞いたことあるけどたぶんそういう話。
あとこーちんぐというやつも、こういうところに注目してるんじゃなかろうか。





というわけで(?)唐突に自分語り。

子供相手のアルバイトやってた時、ぶっちゃけ私はあんまり子供受けがよくなかった。
私とKさんという同僚が一緒にいるとき、直線距離では近いはずの私をまたいでKさんが声をかけられるというのはよくあった。子供はそういうところまじで残酷なのです。*1




んで、まぁKさんの何がいいんだろうって観察してるといろいろ違いが見える。

①Kさんは、まず単純に生徒への語りかけが多かった。挨拶プラスアルファである。

②あと、生徒が登校したり下校するときに、いちいち作業を中断して席を立って生徒のところに近寄ってから一声かける。そういう意味で物理的な距離も近い。 

③その他もろもろ。言葉のかけ方のパターンとか。すごく重要なんだけど、今回の主題じゃないので省略します。

一方私は座ったまんまその場で「お疲れー」とかしか言わない。リアクションも薄い。「あいつと俺で何が違うんだ!」とかいう資格はない。よくよく考えなくても差がつくのは当たり前だった。



最初はまねしようと思って観察してたのだけれど、早々に諦めて「どうせ私はKさんと違って面倒くさがりだし、自分のペースを乱されるのが嫌だしねー」とか性格の違いのせいにしていた。



でもこれは私の勘違いだったらしい。「お前も○中くんとか■西くんのときだけは必ず面倒くさがらず席を立ってちゃんと近づいて、ほめたり励ましたりしてるよ。 だから、お前は能力面でできないってわけじゃないし、面倒くさがりだから誰に対しても真面目に相手しないってわけじゃない。だから性格の問題でもない。 だから俺からしたらむしろ、なんで特定の生徒にだけほかの人と違う態度をとるのか不思議だ」というようなことを言われた。



言われて自分を振り返ってみたらまったくもってその通りだったのでちょっとショックを受けた。
Kさんは、私でもできるけどやろうとしない事を「常に」「ほぼ完ぺきに」こなしているだけだったわけだ。
もちろんそれができるからすごい人なんだろうけれども、でも違いってそういうところにでるのだな、と。
どこで妥協するかとか、どこはきちんとやるとか、どこは避けるとか、そういうのの積み重ねによって
ある部分には筋肉ついて、ある部分は退化してまったく機能しなくなって、その結果がいまの性格やら個性なんじゃないかなと。




ちなみにこれは自己啓発の話じゃないので、そのあと自分が人づきあいが上手になったとかそういういい話はありません。残念なことにKさんとも今は連絡を取り合うようなこともありません。今どうしてるのかなー。




私が言いたかったのは意外と自分の個性とか性格ってどこからどこまでが天然もので、どこからは後天的なもので、修正可能なものとそうじゃないものの境はどこにあるのか、とかわからんもんだよねーと言うそんだけの話です。



ただ、うまくいかないのは自分のせいだけじゃなくて、相性とか意識の持ちようのせいでもあるんだな、と思って自分をあまり責めめすぎなくなって、少し気が楽になった程度。 その代り、嫌いな奴には必要以上に意識して嫌われるような振る舞いをしたりと悪い影響も出たかもしれません。

*1:とはいえ、子供の側から考えるなら、話しかけにくい雰囲気を出してるこちらが悪いのだけれども