正社員になるのが怖くなる世の中ェ

裏切って、騙して、正社員と偽って入社させて、使いつぶす企業が世の中にあることで、まともな会社の人材育成も困難になっています。若い人も、自分の企業がホワイトなのかブラックなのか疑心暗鬼になってしまう

なぜかしらんけど最近ブラック企業に関する記事が
たくさんホッテントリしてる印象。なんでなんだろう。

それはともかく、ブラック企業が話題になる度に
就職したくないでござるって気分になるので、ほんと勘弁して下さい。
私は「約束を簡単に破られる」とパニック状態になってしまうので
そういうのが平然とまかり通ると仕事ができない。怖い。

<ブラック企業は若者をはじめから食いつぶすことを目的にしている。若者の根性とは関係がない。こういう会社が存在すると「育てよう」と思って厳しい育成を行っていても、「ブラック企業かもしれない」と思われてしまうのです。端的に言って、ブラック企業があることは社会の迷惑
(中略)
社会全体で「ここまで働いたら、もういいんだよ」「十分社会人としてやっているよ」と、線を明確にする必要があると思うのです。そういう線がないことに、ブラック企業は付け込んでいるのです。どこまで働かせても「半人前」扱いして、使いつぶす

http://t.co/7V2ZpEeS

うつの原因は、逃げ道の無いプレッシャーです。けっこうわりと、仕事がクソでも、メンツが良ければ楽しくやってける、みたいなのあると思うんですけど毎週朝礼で「プレッシャーを感じて仕事しろ」「もっと追い詰められろ」「緊張感をもて」って言われて仕事する。プライベートでも自分を追い詰める
(中略)
UNIQLOのブラックさは、経営コストを削るために無理させてるってよりは、あいつら本気でそれが客のためになると思ってやがんです。なにも搾取してやろうって始めたわけではない。社員がみんな萎縮してるから良いアイデアが生まれなくなって、デザインはどんどんクソになっていくけど、反比例して、既存の商品がどんどん良くなっていく。お客様が喜んでくれる為って本気で思ってて、良い物を適正な価格で出せば絶対売れるっていう理念は創業当時から変わってない

http://t.co/FtoYCTZu

これはまずいって。パート・アルバイト主力の商売でこれやってたらオーナー自殺行為ですよ。断言してもいいけど、こういうオーナーに限って「募集してもバイトが集まらない」とか「すぐにやめる」と愚痴ってるから。地域でその店にどういう噂が立ってるか調べてあるくといいよ。「あの店やばらいらしいよ」って絶対広まってるから。

http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2012/12/30/203413

予算を達成しなければ、自分が応援したいアーティストの仕事を作ることはおろか、自分の席があるかどうかも疑わしい状態で、それでも熱心に「仕事」をしています。問題は、その「仕事」の熱心さの向きが、前年比の予算合わせになっていること

http://t.co/6iFwtD9c

私は教育・教育・外食・小売・イベント企画・リサーチ・ITって感じでいろいろとアルバイトやってましたけど、軒並み私の定義ではブラックな職場でした。 まともだったのは教育の2つめと、最後のITのところだけ。 バイト経験だけですでに就職怖い、就職したくないって思うには十分すぎるほどひどかった。*1

いろいろやってみたお陰でわかったこととして、チェーンというのは店によってレベルがホントピンキリだいうのがあります。経営者どころかその店の責任者の力量によって、全然違う。最初に入った某フランチャイズのある店はほんとにクソだったのだけれど、そこで全国の成績ランキングというのをやってルのを見て、近所にあった高ランキングの店に移ったら、あまりにも違っていてびっくりした。


サンプル数が少ないからなんとも言えないけれど
経験上店のレベルってのは

①店長のアルバイトに対する教育の姿勢
(というか、店長自身がどの程度業務の全体像を
 意識してるか。特にスケジュール感覚は重要)
②店長が約束を守るかどうか
 約束を守れない時にちゃんと頭下げられる人かどうか

で結構大きく変わると感じました。




■業務内容を面談の時に簡潔に説明できない人はどんだけ人当たりがよくても駄目でした。店長が教育ができないし、やる気もないからです。

教育がちゃんとできてないと、店員のレベルにばらつきが出ます。「ものわかりのいい店員」が「ものおぼえの悪い店員」をいつまでもカバーすることが求められます。これなにげにずっと続くとしんどいです。あと後輩とは言っても自分より年上の場合もあり、作業を教えるならともかく、考え方とか、態度とかに口出ししにくい。そうすると、年上の後輩がサボってても注意できない。せめて店長が私に教育係という役割を明確にアサインしてくれればまだやりようもあったけれどそれもなし。それを要求しても「あんまり上下関係をつけると空気が」とかいってなあなあにされる始末。

レベル高い店だときっちりマニュアルとかあり、そもそも最初に研修をやってましたし、しばらくは店長が直接指導することになっており、「あの店での苦労はなんだったんだ」と泣きそうになりました。


■あとこういう教育熱心でない店長は自分一人だけで店を回していた時期があったのかどうかわかりませんが「自分だけがわかっていればいい」とでも思っているのか、指示や情報共有がいちいち遅かった。
できれば四半期季単位、最低でも月単位で仕事を捉えいて欲しいのだけれど、週単位で考えているかも怪しい店長がいました。こういう人は仕事が差し迫ってからようやく指示が来る。もっとはやくに指示してもらっていればゆとりがあるときに準備もできるのに、それができない。

これについて習慣単位の予定表や月単位の予定表を作ってもらうだけでだいぶ効率が変わったのだけれど、ほうっておくと店長は何も書き込まないのでいちいち自分が確認して表に書き込んだり、指示を他のバイトに伝える役割とかやらされたりもしました。

これも、レベルが高い店では実にキチンとしていた。当たり前が当たり前に実行されているというのは涙がでるほどありがたいことなのだと思い知りました。ほんとに。





■あとこちらがわバイトの都合を軽く見てる人も駄目です。約束を平気で破ったり、何も言わずに予定を変更させたりするのを「当然」だと思ってる店長は、たとえいまそうでなくても思考が既にブラックなので、すぐに闇堕ちします。無理が一度でも通ったら、すぐそれに頼ってしまうようになります。

クソな店はシフト表見たら自分のシフトが16:00-21:00ってなってるのに、他の人が22:00まで入ってないってことがよくありました。「暗黙の了解」で自分に22:00まで入ることを求めてるわけです。 もちろん抗議しますが、そうしたら「そうはいっても他に入れる人いないんだから君に頑張ってもらうしか無い。店を閉めろというのか。お客さんのために頑張れ」というわけです。ブラックな職場ではよくこのお客さんやら同僚を人質に取ったいやらしい説教をよくされます。だがよく考えたら知ったこっちゃないです。そりゃお前の都合であり店の都合だし責任だろう、で済む話なんですよね、本当は。 *2バイトにコントロール不可能なものをバイトの責任にして、バイトにその穴埋めを強いるような職場は、たとえどんなに他の条件が良くても私には耐えられません。アウトです。 

これについても良い店の方は、少なくともシフトに空きが出るかどうかは店の責任であり、アルバイトの責任ではないという当然の前提だけはブレなかった。もし店の都合でシフト変更をする場合、店の側からこちらにお願いされました。もちろん前提さえ間違っていなければ、こっちだってお世話になってるわけだし店のためにがんばろうと思うわけですよ。 で、こういうそもそもバイトの数に余裕があり、またバイトのレベルが高いので急にカバーに入っても大丈夫というのも全然違ってた。



■あと、バイトに対して理不尽を強いたあげく「時給分働けてないのに要求だけは一人前にするな」だの「店が儲けられなかったら本来お前らに払う給料なんてないんだぞ」だのいう店長もいました。マジで頭わるいと思う。
バイトは自分の時間が売り物なわけですよ。自分の時間を売って、高く買ってくれるところがあったらそっちに移動できるんです。 バイトは職場を選べるんです。 店長みたいに選択肢を売り渡して移動する足を失ったカカシじゃないんだから、理不尽な要求や、約束破りなんかをした時にそれに黙って耐える必要なんて無いわけですよ。「上の人の命令には、それが理不尽でも耐えるべし」みたいなサラリーマン根性が染み付いた店長とかマジでゴミ。働き方を考えて、勤務時間内で時給払うに見合うだけの仕事をさせるのはお前の役割だろうが、と。もちろんやる気がある人は自分で考えて業務改善したりとかやりますよ。それだって、最低限の知識与えた上で、ある程度自由に行動することを許しますってメッセージ与えてからの話だろうが、とかいろいろいろいろと不満が




■他にもクソ店長の文句を言い出したらきりがないし、逆にそれと比較した時の良い店の素晴らしさみたいなのもたくさんたくさん。 というような経験があるので、ワタミとか見てても、全体としてクソなのか、それとも一部の店がクソすぎるのか・・・と疑ってみたりもするのだけれど、多分ワタミは社員にとっては全体的にきつい環境なんだとは思う。 そのうえで、個別の店ではいい店長がいればアルバイトは良い仕事できると思う


とりあえず、これからバイトを探してる人は、デキルことなら「チェーン内の成績ランキング」みたいな情報を調べると良いし、そうでなくとも、店長と店員のやりとりとかをよく観察してからバイトする店を決めたほうがいいと思います。 どうせチェーン店なんだからどれも同じでしょ、はない、絶対にない。




■こういう経験を多数してきたので「正社員」になるというのがほんとうに怖い。 今でも怖い。

どういうのがブラックになるかはわかっても、自分には職場がブラック化を防げる力があるわけでもなし。バイトならいつでも移動できるけど、クソ店長とか見てると、サラリーマンになると、あの理不尽が当たり前になってしまうくらい逃げ場がなくなる可能性がある。 

まして私はそもそもコミュニケーションが苦手で職場に適応できるかどうかに自信がない。



これと、教育問題のリンクが気になる。
http://diamond.jp/articles/-/29916

社会問題といえます。それが一番弱いところに噴出するから、学校で起こるわけです。学校問題だと思って学校で対処しても解決しません
(中略)
学校側にも「警察沙汰にしたら、学校の評判に傷がつく」と考え、いじめを隠蔽する動機がある。このインセンティブ構造を変える必要がある


ブラック企業の記事を読むと胃がキリキリする・・・。





■余談だけど、
フランチャイズ関係の事情っていろいろ知ると面白いことがたくさんあるよね。
ロイヤリティの仕組みとか、店によってこんなに差がアルのかってビビる。

*1:まあ自分が他人とのコミュニケーション苦手でかつキレやすいというのもあると思うけれど。実際このなかのひとつくらいは自分の方が一方的に悪かった可能性も・・・

*2:なんどか同じようなやりとりがあって向こうから「どうせ1時間くらいは余計に働いても大丈夫なんでしょ、そのくらいやってよ」という言葉が出た時にマジ切れしてその場でやめるって店長に伝えました。教育はしないくせに引継ぎが終わって本当にやめるまでネチネチ嫌がらせをされてマジで辛かった