はてなダイアリー10周年おめでとう!

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/hatenadiary10th
というキャンペーンをやってるようです。
この機会に「俺とはてな」について語れということですねわかります。


このダイアリーを書き始めてから126日目になるようです。
でも実際にはもっと長い付き合いがある気がします。

はてなダイアリーは「要は勇気が」記事以来3年近く断続的にROMってました。
並行してはてな匿名ダイアリー(増田)ではあることないこと書いてきました。
そして三つ子の魂百まで、というわけではないですが、増田からはてなダイアリーにうつってもそんなに変わってないような気もします。というわけで「俺とはてな」で思いつくことといえばやはり増田ということになるかとおもいます。


というわけでやはり「俺と増田」で語っていこうと思います。



私にとって増田とは他の人にとっての中二病みたいなものでした。「いまここを離れていまここにない違った自分、違った場所を夢想する」という広い意味でとらえれば、ですが。


当初の私は鬱で登校拒否&引きこもりで悶々としており、そんな時に「要は勇気が」エントリーを読みました。「勇気のないやつは虫です」と言われたような気がして、なまじ自覚があったせいで(本当に毛布にこもって蟲のように蠢いているだけの日々でした)今だとまおゆうを読んで一部の人がそうしたように激怒しました。
かといってその時の私は本当に勇気がない状態でした。勇気がない状態での怒りというのは、自分に跳ね返ってさらに自分を苦しめるだけでした。直接文句をいうこともできず、そんな自分の中でグルグルと負のエネルギーが循環するだけ。その記事だけでなく、普段の自分に対する嫌悪感とか、ふがいなさとかいろんなものが身体を苛むような感覚であり、せめてどこかに吐き出さないと耐えられない状態でした。


そういう時に匿名ダイアリーというのを知ったわけです。そこに長文で支離滅裂な文章というか単なる心情の吐露を書き散らしたところ、いきなり大層な反応を頂きました。もちろん大半は「お前がクズなだけ」「さっさと死ねばいいのに」などというごくごく自然な反応でしたが、一部の人間からは励ましのお言葉などを頂いたりして、まぁなんというか、その・・・承認欲求が一時的に満たされちゃったりしたわけです(恥) 今から思うと恥ずかしい限りですが、はてなブックマークの数を、社会が自分を認めてくれたバロメーターみたいに勘違いして、まぁいろいろあることないこと書きました。自分に自身がないくせに、認めてほしくてしょうがなかったクソガキは、そういうしょうもないものを支えにし、あるいは目的にして日々文章を書き続けたりしてたわけです。 



書いていた内容は当初ネットの話題のニュースなどについて「たとえばこの人が、この件について言及するならこんなかんじだよね」というものが多かったです。内容は割りとどうでもよくて、一時自分以外の誰かになったつもりで何かを語ってみるというのが楽しかった。このあたりが中二病と似ているとおもいます。とにかく不甲斐ない自分を離れたかった。自分を忘れたかった。かといって中二病のみんなのようなたくましい想像力はなかったから、他の誰かと置き換えて自分を語る。それだけしかできなかった。それだけでも楽しかった。



閑話休題
恥ずかしいとは思うけれどこれが意外とバカにしたものではなくて、どんなつまらないことでも、支えや目的があれば、少しずつ元気になるものです。だから今中二病であったり、青ニ病の人についても、ずっとそのままじゃなんですが、つらい日々を生き抜いたり、それ自体を楽しんでもらえればな〜と思ってます。もちろんつまんないこと言ってたら「つまんねーこというなよ!」ってツッコミますが。



自分自身、増田を書き始めてから1年くらいしてようやく心が最低限まで回復して、お外にでて人と話したり働いたり勉強したりとできるようになったりしました。 自分というものが回復してくると、だんだん「自分以外の誰か」ではなくて自分はこう思う、という記事を書き始めるようになりました。これが最初は全然ウケなかったわけですが、いろいろ工夫して反応を得る方法を掴んでくると、やはり嬉しかった。 まあながくやりすぎたせいで、途中ではてブ稼ぎは飽きてしまったのですが、それでも自分が思ったことを人に何とかして読ませて反応させるって取り組みは面白かった。時間の無駄って言われるかもしれないけれど楽しかった。



別に増田である必然性はなかったと思いますが、それでも私はたまたま増田やはてなブックマークのみなさんに出会って今までの人生でいちばんキツかった時期を支えてもらったという感覚があります。感謝しております。もう増田には戻ってこないと思いますが、ほんとうにお世話になりました。




以上です。はてなの宣伝にならない長々とした自分語りを読んでいただきありがとうございました。




蛇足。
「増田の手癖」が出ているため、数カ所事実と異なる記述があります。どのあたりかなーと思いながら読んでみてくださいませ