就活で自己分析にこだわるのは死亡フラグ

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130312

に関するtwitterの反応がちょっと気になった。


うーん、この記事、多分思考とか取り組みの順序の話をしてるのであって、
別に強みとか弱みを考えること自体は否定してないと思うんだけども。

ただ、本当に強み弱み分析なんてのは顧客とか相手のことがわかってからだよね、という話じゃないだろうか。*1

まずは顧客を満足させ熱狂させるのが最初でしょ。競合のことはその後でいい。

今どき事業戦略を立てる時、「自社の強みは何か」みたいなところから考え始める会社って、もうそれだけで終わってる

「自分の持っている価値あるものを活かして○○する」という発想法のリスクというか、限界

考える順番として顧客からというのが大事ってことを言ってる。
マーケティングで一番最初に習う3Cに限って考えてもその順番。

3C分析の作法は、市場・顧客、競合、自社、の順番に見ていくことです。「自社」の事は分かっているが、特に市場・顧客の事が良く分かっていない、というケースが多いようです。そのため、自社から分析をし始めてしまうと、自社に都合のよい市場や競合の情報だけしか抽出しなくなってしまう恐れがあります。まず、外部から情報を抽出する、というのが基本です

http://www.mblog.jp/archives/1078967.html

もしドラでもマーケティングからスタートしてる。
まずはお客様から、は基本、というか、まず相手が何求めてるのか知らないと、ほとんどできることがない。 その状態でいくら自分の強みがわかってもどう説明する? 多分押し売りにしかならない。 よほど優れたものでない限り相手の心には響かないだろう。 自分はそれほど優れたものを提供できるのだろうか?



と、一般論で考えたらまぁそうかなって思うじゃないですかー。

ところが、就活ってこの一般論が通じないというか
いろいろネジ曲がっておかしくなりまくってた気がするんですよ。



就職活動ではなぜか自己分析ファーストで、かつ自己分析重視になってる人が多いと思う

基本的に学生の身分で「自分の強み」「差別化要素」なんて考えたところで、それ単体で誰にとっても意味がある違いを出せる人なんてそうはいないと思う。

天才の世界はどうかしらんけど、一般人を想定した時、いくら自己分析してご立派な差別化要素を探そうとしたところで「あぁ?ねぇよ、そんなもん」という話しかならない。


ここで「あれ、なんかおかしいぞ?自己分析したところで限界あるんじゃね?たいしてアピールできるもの無い!どうすればいいんだ。別のやり方を考えたほうがいいんじゃないのか?」となれば幸いである。


しかし、一部の素直で真面目な人は、ひたすら自己分析をやってしまう。で、そして必死に自己分析して「これが強みだ!」ってのを一生懸命ひねり出す。そこから「会社に提供できるバリューは・・・」みたいなプレゼンの練習とかやる。
ところが、社会人の先輩方や、人事の偉い人から見せても通用しなかったりする。他の人より少し練習して来ました、程度では「相手側の要求水準」には到達しない。場合によっては「ただのかかしですな」みたいなひどい評価を受ける。 この時にそもそも「相手の要求水準」という意識がなければ、精一杯努力した結果が全く通じないという現実に、心が折れてしまう。





なんかいろんな人が就活について適等なことを言ったり、
就活コンサルタントが(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!したり
リクナビなどなんだのとにかくいろいろとやかましいですが、
基本的にこういう人たちが作り上げてきたと思われる
今の就活の風潮=「まずは自己分析から」「なによりも自己分析を大事に」みたいなのって本当に危険だと思う。 

真面目な人ほど、一生懸命的はずれなことを頑張って、その結果を根こそぎ否定されて、欝になる、そんな感じの状況になってないかな。 この前の自称・東大生の増田もなんかヤバい状態になってたねー。

http://anond.hatelabo.jp/20130306163244

http://ameblo.jp/petronius/entry-10012159430.html

真剣にやったら最悪だ。 それは、この問いは、答えの出ないコミュニケーションループだからだ。就職活動中に、これにはまって死ぬほど悩み続けているうちに引きこもりになり、二度と就職しなかったという人は、本当に多い

でも、顧客から考えると言ったって、就職しようとしてる企業の情報収集ってどうしたらいい?

自己分析やら、自分の強み弱みを考えるのは、顧客である企業側の望みがよく理解できてからだよね〜って話ではあるんですが、すみません、私にもよくわかりません。


よくわからない状態で「顧客のことを理解しよう」って生兵法で考えると

企業からのメッセージコミュニケーションに対して、過剰に反応する人がかなり多い。しかも、そのために凄い道を踏み外すので、いつもかわいそうだな、と思う。

こういうことになるリスクも有るようなので、私からは何も言えません。


というか、私も自己分析の罠にはまって、毎日ガリガリSAN値削られながらなんとか生還したくらいなので、私の就活体験談はむしろよくある失敗事例であり、参考になりません。



自己分析してもだめ。顧客分析もどうやっていいかわからない。詰んでます。
どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
1つだけ確かなことは、前もって企業側の情報を得ること無く自己分析だけを武器に面談に臨むなら、その時点で負け確定ってことです。
これをあなたが読んだなら、その時、私の目は死んでいるでしょう。
これを読んだあなた。どうか続きを書いてください。
それだけが私の望みです。



今読んでるこの作品はかなり参考になると思ってます。
読み終わったらまとめるつもりです。

*1:さらにいえば、顧客のことがわかれば、自社の強み弱みにこだわらず、よそのちから借りてでも実現することが求められる時代であり、もう顧客が全てくらいの勢いを感じるけれど、そこはまだ私ピンと来てないです