130425

http://blogos.com/article/61014/
うーん、こういうのを合理的だと思ってしまう人ってなんなんだろう。



papa told meにこういう話があった気がする。

「理不尽だと思うの。
 私は毎日きちんと歯磨きしてるのに、虫歯になっちゃったのに
 ○○くんは歯磨き全然してないのに、虫歯にならないの。
 これっておかしいと思わない。」

「そうね、世の中そういうものよ」

「そうか、そういう物なのね」

正確には覚えてないのだけど、
この会話すごくいいなーと思ったのでぼんやり記憶してる。



ここまでなら面白いんだけど、ここで3人目の人物が登場して。

ぼくは歯磨きをしてるから虫歯にならないんだ。俺偉い。
虫歯になるようなやつはカスだし、
10年間虫歯にならなかったやつは10万円の褒美をもらう権利がある

って言ったら、その人についてどう思うか。
私は人生ってものを極度に単純化してるつまらない人だと思う。




人生不公平だと思うことは多いし、それを嘆いたり怒ったりするのはいいよ。

その不公平を正すために何が出来るのか考えるのもイイよ。

でもさ、「自分を基準」にして、
人生からイレギュラーを排除しようと思ってもそんなの無理だろうし、
そういう人間のいうことは極度につまらないと思うんだ。



しかし、制度設計として「インセンティブ」を考えるのはもちろんあり。

多様性をむしろ排除したい。
好ましい人を増やすためにインセンティブを使うぞ、ってのもひとつの考え方です。
そこをちゃんと理解してる「功利主義」は、構成員が納得するならアリですよ。
その危険性も十分に理解した上で、責任引き受ける覚悟があるならアリです。

癌保険とかだって○年入院しなかったら○万円払い戻す!みたいなのやってるじゃない?

保険の場合それがOKなのは「その合意をしているヒトがメンバー」になるからです。
それと社会保障制度が全く同じ理屈だと考えるのはいかがなものか。



この記事とかまさに生兵法も良いところで、これが「合理的だ」とか「経済学の原理的に云々」というならバカだしその程度のぬるい考えてヒトが付き従うと思ってんならおめでたいな、と。