ただ毎日文章書き続けるだけでは、文章を書く力は全く上がらない

http://d.hatena.ne.jp/TM2502/20120923/1348395853
でも書いた通り、私は3年で1400記事くらいアホみたいに書き続けたわけだけれど、これによって全く文章が上達したみたいな感覚はない。成長した点がないとは言わないけれど、むしろ劣化した点が多いと思う。


基本的にこういう技術ってのはちゃんと理論とか型を頭に入れた上で稽古しないと上達しないような気がする。さらに言えば、良い手本や、適切なフィードバックも必要なのではないだろうか。3年書き続けようが、7年書き続けようが、その量「だけ」を誇ってるようではダメな気がする。まして、はてブ数なんて文章力にとって何のバロメーターにもなりません。ただのおもしろ芸人度の証明にしかならない


でも、書くのはめんどくさくないのに、良い文章を書きたいと思ってないわけではないのに、「文章を書く技術」みたいなのを勉強するのはついつい避けてしまう。 理由はある程度わかっている。うかつにすごくうまい人の文章とか、文章を書くための理論を知ってしまうと、自分が書いてきた文章を振り返って生きていてすみませんって気分になるのがわかりきっているので、なかなか踏ん切りが付かないのだと思う。



もちろん毎日書き続けていれば、成長というか変化するものはある。

たとえば、記事を書くのに馴れてくると、何かネタを思いついた時それをわざわざ記事にしようとするのを面倒だとは思わなくなる。むしろ記事を書くためにネタはないかって思考になってる。


長い文章を書くのがだんだん苦ではなくなる。主張したいことだけれどもちゃんと説明しようとすると長くなるから黙っている、みたいなことは減ってくる。むしろ納得いくところまで書いてみようという考えになってくる。


抵抗感がないだけではなく、書く前からだいたいどういう形で記事にしようという大まかな構成のイメージは作れるようになる。だから、最初の頃みたいに、書き始めでどうやって書いていこうと悩むことは少なくなる。そういう意味では書くスピード、特に書き始めるまでの早さについては確実に良くなっていると思う。


他にも自分の中に蓄積されてきたネタが相関とかして、書く内容が微妙に厚みを持ってきたりすることもあるかも知れない。 読み返して文章を整えるみたいなことも多少はできるようになってきたと思う。




こういった話を上達というなら上達なのかもしれないけれど、そういうのは文章を書く力とは全く違う気がする。ここいらはスポーツで言えば筋トレとか基礎体力の向上のようなものであって、競技の部分ではない。こういう部分がいくら上達しても、競技での技術は全く上達してない。むしろ退化しているようにすら感じる。




じゃあその競技の部分ってなんなのさ、って話だけれど、それがわかればこんなこと書いてないよ! 


https://cakes.mu/series/30

・文章の目的は「読者を動かすこと」にある
・圧力をかけられた読者は、ほぼ無条件に反発する
・文字しか使えない文章は、感情を伝えるのがむずかしい
・読者の反発を防ぐには、論理で足場を固めるしかない

こういうの読んでも「そもそも私は読者を動かしたいのか?」って問いかけにハイ!ってなかなか言えないわけで。 私は一体何のために文章書いてるんだろう。って頭がグルグルするばかり。



・・・というわけでこんな私は次に何をすれば良いのでしょうか? わかるまでは今までどおり基礎体力の維持に努めたいと思います。