「言葉足らず」とセットになる「質問足らず」を克服したい

http://yorikanekeiichi.com/conjugal-relations-2272.html  

・まずは相手の置かれている状況を想像するクセが必要
・キャパシティを可視化する
・具体的に言わなければ伝わらない
・不器用だとしても理解し合う機会をつくる

などが語られています。


この記事は、コミュニケーションのうちこちらは「話し手」の問題ですね。話し手が「相手が自分自身と同じことを考えていると思いすぎている」という問題が引き起こすエラーに対してどのように改善をはかるかを書いている。すごくよいとおもいます。

ところで、コミュニケーションには「話し手」だけでなく「聞き手」の問題もありますよね。これについて思うところがあるので、「話す力」について良い話読んだついでに、自分なりに「聞く力」の話したいと思います。

私は人と楽しく話すためのリア充の会話術とかはよくわからないです。でも、とりあえず「相手から敵と思われないための最低限の聞く技術」は意識してます。もちろん、これだけでは話し手として楽しくはないでしょうし、心を開くには値しないと思います。ただ、私みたいな「最低限のコミュニケーションすら落第」していた人もいるかな、と思ってその人達に参考になりそうな話書いてみたいと思います。




話をちゃんと聞けないと人間関係は地獄

「相手が自分自身と同じことを考えていると思いすぎている」のは聞き手側でも発生します。そして、私はどちらかというとこちら側でよくトラブルになっていました。

  • 自分流に解釈してしまい、あとで話が食い違ってしまう」
  • わかってないのにわかったふりをしてしまって情報が足りずに後悔する」
  • 納得出来ないのに飲み込んで相手の言い分を受け入れるが、不満を感じる」

こういうことが繰り返されると本人にはそのつもりがないのに

  • 返事だけはいいけど言われたとおりにできないダメな奴
  • 外面はいいけど、私のことわかってくれてない
  • 物分かり良いと思ってたけど、自分に関心がないだけだった
  • いいやつなんだけど・・・(おっちょこちょいだとか、頼りにならないとかいろいろ)

という評価を得ることになってしまいます。私はずっとそんな感じでした。

極端な場合は

  • こいつは嘘つき野郎だ
  • その場だけ取り繕って調子がいいやつ
  • 信用出来ないクズ

という罵倒を浴びたこともあります。鬱にもなりました。




そういう経験を経て、本人に悪意がなかったとしても「ちゃんと話を聞けない=相手のいいたいことを的確に掴めない」というのはそれ自体が相手にとって失礼であり、状況によっては罪になる、ということを痛感して来ました。話をちゃんと聞く力というのは、礼儀として最低限のレベルは求められます。絶対に。*1



具体的な心構えを3点ほど

たとえば「判断を急がない」というのはすごく重要だと思っています。特に苦手な相手ほど「急ぎたがる」ということを理解して、落とし穴にはまらないようにする必要があります。

昨日に引き続きパリストンVSチードルの記事を引用すると、
http://yusb.net/col/777.html

「勝ちたい!」というのは、ウラを返せば、「早く勝って、勝負を終えて、ラクになりたい!」という気持ちの表れでもあります。すなわち「この勝負がつらい」と思っているわけです。

今でも克服できてないのですが、
あまり好きでないや苦手な人と話すときには早とちりが多いです。
つい遠慮して、というか話を早く切り上げたがるせいで
必要なことでも確認をすることを怠ったりします。
相手の話に無理に合わせようとして心にもない相槌をうってしまったりとかも。
苦手だからと萎縮して、失敗して、またその人が苦手になるという
ネガティブスパイラルを自ら生み出してしまっていました。



こういう失敗をいろいろ経験して聞き手として重要だと思ったことは3点です。
もっといろいろあるだろうけれどとりあえず。

①自分だけで判断すると間違う確率が増える。
 判断を急ぐとさらに間違う確率が増える

②間違いを恐れるべきタイミングを理解する。
 話をしている間に間違っても相手はそんなに怒らない。
 話が終わった後で間違うと相手は無茶苦茶怒る。というか敵視してくる。
 間違うなら、どんどん序盤で間違っておくべき。

③「興味があったら質問する」「わからなかったら確認する」は失礼ではない、
 むしろ必要なこと、礼儀だと考える。
 質問や確認を歓迎しない人は、逆にこちらから信用できないと思うべき。

1つにまとめるのであれば
「必要なことは苦手でもやる」という意識を持つという感覚です。

私は今までずっと避けていたんですよね。
というか、私は上の3つを全部逆に考えてました。
質問したり確認したら失礼かな、と思って後で間違い、
話が全部理解できなくても後でフォローしようとして大失敗し、
相手に長く説明させてはいけないと思って自分で判断して大コケしたり。

悪気は無くても、考え方が間違っていた。
それでは、相手が信用してくれなくても仕方ないよね、となる。
それが、最近ようやくちょっとずつ分かってきたかなと思ってます。

*1:私は青い人とのバトルのせいで印象が悪いでしょうし、「人の話を聞かずにレッテルを張る人間」のように思われてるかもしれないですが彼以外に対しては、人の話を聞く時にはいろいろ気をつけないといけないと考えてますよ。マジで